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〜 具足櫓 〜
甲冑・鎧・兜・具足・
戦国武将フィギュアのページ
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【キット内容】
VERLINDEN PRODUCTIONS,INC. 製 の「SAMURAI WARLORD(120mm)」です。 材質はレジンで、全長が120mmあるので54mmフィギュアや90mmフィギュアに比べて大きく、作りやすいサイズです。 前立の天衝と胴の「昇梯子(のぼりばしご)」から、真田昌幸(さなだまさゆき)所用の伝来を持つ甲冑(40)をモデル化したと思われます。 気になる個所を修正してみたいと思います。
【兜】
キットは頭形兜となっていますので、椎実形兜に修正し、前立の天衝はもともと銀色だったようですので銀色とします。 なお笹間良彦氏が書かれた「日本甲冑大図鑑」によると、「胴正面の「昇梯子(のぼりばしご)」は銀、兜の向板のみを銀塗とする」との記述がありますので、今回はその説を取り入れて向板のみ銀色にしてみたいと思います。 兜の下に髪の毛を追加します。
【面具】
顔が後を向いているのに面頬の垂だけ正面に向いたままとなっています。 顔を正面に向け、実物を参考に垂は素懸威、面頬に上髭、下髭、歯を付け加えて烈勢頬とします。
【胴】
仏胴に修正します。 胴の長さをやや下に延ばし、上帯も修正します。
【腕】
打廻籠手のような籠手となっていますので、これを半籠手に修正します。
【足】
臑当の左右が逆になっており、ホ具摺が足の外側に来てしまっていますので修正します。
【その他】
胴の背面は資料が有りませんでしたので陣羽織を着せて隠すことにしました。 陣羽織は真田宝物館所蔵の物を参考に作ります。 なおこの陣羽織の所有者が誰か、真田昌幸(さなだまさゆき)が実際に着用したかどうかは分かりません。 左手は太刀の鞘を握った状態に作り変えます。 陣羽織で隠れてしまって見えませんが、太刀を胴へ取り付ける部分を作り直します。 鞘には鯉口を作り、太刀の鍔の向きも修正します。 なお現在我々が目にしている真田昌幸(さなだまさゆき)所用の伝来を持つ甲冑(40)は、江戸時代に火災で焼失したものを修復したもので、焼失前は全体が朱漆塗の甲冑だったとの説もあるようですので、今回は武田の赤備えをイメージしてその通りに再現してみたいと思います。 胴正面の「昇梯子(のぼりばしご)」は、先に述べた銀色1色とする説の他に金・銀2色で描かれていたとの説もあるのですが、2色の場合はどの部分が金でどの部分が銀だったのかまでは情報が得られませんでしたので前立や兜正面の色に合わせて銀色のみとします。
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▼ 完成品 ▼
【製作後記】
赤備えなので、甲冑だけでなく陣羽織も猩猩緋、太刀の鞘も赤で統一してみたのですが、やや単調な感じになってしまいました。
なお「胴はもとから黒で、その他の部分だけを赤で統一していた」とする説もあるようです。
【後日追記】
製作当時には残念ながら学研の「大名家の甲冑」がまだ出版されていなかったので細部についての資料がなく、改めて同書に掲載されている画像と比較したところ、兜の筋(すじ)の間隔が実物と異なっていました。 またこれも後日入手した池田宏氏の「真田宝物館所蔵の甲冑類」には胴正面の「昇梯子(のぼりばしご)」について、「梯子(はしご)を金、銀で縁取(ふちど)り」と書かれておりました。 ただし銀の縁取(ふちど)りの幅については不明です。 さらに兜は表から見ると八枚貼に見えますが、実は十二枚の板を貼り合わせて作られているそうです。 同書では兜の向板のみが銀色であったかどうかについては書かれておりませんでした。
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