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181.鉄錆地頭形兜 紺糸威七枚胴具足:(福岡市博物館蔵)

先が丸まった、角(つの)のような前立杏葉の付いた大立挙の付いた筒臑当など、特徴の多い甲冑です。
182.南蛮胴具足 附 兜、籠手、佩楯、臑当:成瀬吉正所用(船橋市教育委員会蔵)

「大坂冬の陣(おおさかふゆのじん)」で使用された南蛮胴と言われ、のへこみは敵の砦(とりで)である真田丸(さなだまる)を攻めたときのものだそうです。
兜は畳兜ですが、当初からこの兜が付いていたのかどうかは分かりません。
(写真提供:船橋市教育委員会)
183.鎧兜:斎藤家伝来(にかほ市教育委員会蔵)

全体的にシンプルで、実戦向きな感じのする甲冑です。
前立には斎藤家(さいとうけ)の家紋(かもん)が付いています。
184.鎧兜:仁賀保家(にかほけ)伝来(にかほ市教育委員会蔵)

斎藤家(さいとうけ)が仁賀保家(にかほけ)より拝領(はいりょう=いただいた)した甲冑で、の中央に大きく仁賀保家(にかほけ)の家紋(かもん)である「一文字三星(いちもんじみつぼし)」が付いています。
185.鎧兜:仁賀保家(にかほけ)伝来(にかほ市教育委員会蔵)

こちらも斎藤家(さいとうけ)が仁賀保家(にかほけ)より拝領(はいりょう=いただいた)した甲冑で、背中の指物まで揃(そろ)っています。
肩白威も大変に美しい甲冑です。
186.錆色塗紺糸威仏二枚胴具足:成富茂安所用(財団法人鍋島報效会所蔵)

兜は桃形兜仏胴で、非常に実戦的な甲冑です。
前立は後で作られたものですが、甲冑は加藤清正(かとうきよまさ)から拝領(はいりょう=いただいた)し、「文禄・慶長の役(ぶんろく・けいちょうのえき)」で使用されたと言われています。
187.勝色縅具足:細川綱利所用(藤崎八旛宮蔵)

いわゆる三斎流と呼ばれる、細川家(ほそかわけ)の伝統的な様式の甲冑で、長側三段以下草摺までを勝色威としています。
「山鳥尾の掴み差し(やまどりおのつかみざし)」と呼ばれる、これも細川家(ほそかわけ)独特の頭立が特徴的です。
188.金小札黄櫨匂縅二枚胴具足:間部詮勝所用(鯖江市蔵)

黄櫨匂復古調甲冑で、籠手銀象眼臑当には金箔で模様を描くなど、豪華な作りの甲冑です。
189.鉄錆地南蛮胴具足:(伝)北郷忠相所用(都城市都城島津邸所蔵)

和製南蛮胴も特徴的ですが、特に目を引くのは長くて大きな脇立で、これには鯨髭が使われています。
190.浅葱糸威胴丸:五藤家伝来(安芸市立歴史民俗資料館所蔵)

兜は星兜で、ネリ革金箔押し蛇の目形の後立が付いています。
浅葱威胴丸具足です。
191.松平家具足:(個人蔵)

兜は筋兜で、画像では分かり難いですが鬼会象眼のような文様が見られる他は装飾も少なく、とても実戦的な印象の強い甲冑です。
(写真提供:蒲郡市博物館)
192.津軽承昭所用甲冑:津軽承昭所用(五所川原市歴史民俗資料館蔵)

素懸威には幅の狭い草摺が付き、総面から甲懸まで完備した甲冑です。
(拝観は要事前確認)
193.三潴佐左衛門着装鎧兜:三潴佐左衛門所用(個人蔵)

1598年に上杉景勝(うえすぎかげかつ)に従って会津(あいづ)に移った三潴佐左衛門(みつまさざえもん)の甲冑で、丸い大きな前立が目を引きます。
の内側には1535年2月に作られたことが記されています。
194.勝糸縅横矧五枚胴具足:遠山家伝来(中津川市苗木遠山史料館所蔵)

兜は獅噛前立鬼会を立てた勝色威五枚胴となっています。
195.朱札色々糸縅二枚胴具足:遠山家伝来(中津川市苗木遠山史料館所蔵)

朱漆塗りの小札色々威にした甲冑で、所々に遠山家(とおやまけ)の家紋(かもん)である「丸に二引き(まるににひき)」が付いています。
色々威の鮮(あざ)やかさを知ることができる貴重な甲冑の一つだと思います。

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